わたしの体験談
都市近郊で3,000枚の田んぼを管理する!
氏 名
年 齢
就 農 地
就農年次
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寺家 真生(じけ まこと)
41歳
富山市
平成13年
【法人就業】
― 勤務先の経営概要を教えてください。
「有限会社グリーンパワーなのはな」と申しまして、水稲(220ha)と野菜、大豆を合わせて約300haを35名体制で仕事をしています。大所帯ですが、一人当たり10haほどですので、このくらいの人数が必要になってきます。
― 就農までの経緯を教えてください。
元々は電気屋でした。県外で電気工事をやっていましたが、実家が農家で長男であったもので、いつかは農業をやるという思いはありました。将来的に継ぐならば、農業のことを知っておかないといけないなと考えていた時にちょうどこの会社の仕事があったので、働くことになりました。15年前のことです。
― 具体的な仕事の内容はどんなことでしょうか?
水稲部門の現場責任者をしています。品種は7品種、田んぼの枚数では3,000枚ちかくあります。仕事は機械作業が中心ですが、田植えも稲刈りも一か月以上かかります。田んぼの枚数が多いので段取りがとても大切ですね。
― 農業の楽しさはどんなところでしょうか?
毎年思いますが、自分が植えた苗が秋には美しい稲穂になって実っているのをみる時ですね。一年やってきて良かったと思える、喜びの瞬間です。あと、機械の操作では社内では一応ナンバーワン・オペレーターの自負があります。後輩を指導する立場でもありますし(笑)。
― 苦労した点はありますか?
いろいろな田んぼがあることが驚きであり、作業に苦労しました。土地のやわらかい田んぼで稲刈りするときには機械が沈んで四苦八苦したりしもましたね。いろいろな形の田んぼも見てきましたので、良い経験になっています。
― 良いものを作るために取り組んでいることは何ですか?
少しでも良い米を作るためには、やっぱり土づくりですね。稲は酸性に強 い作物と言われてますが、おいしい米を作るためには、春先に田んぼを起こす前に、ケイ酸石灰を田んぼに撒いて、酸性化した土壌を矯正しています。
― 農業法人に就職して、うまくやっていくのに大事なことはどんなことですか?
やっぱりチームワークが大切だと思います。例えば、田植えをする前には、しろかきをしますが、田植えがやりやすいように上手に作業して、次の作業のことを考えて、しっかり連携していかないといけません。個々が勝手にやってしまっては、後の人の仕事に影響してしまうからです。
― これから就農する方達にメッセージをお願いします。
一生懸命にやってほしいですね。特に田んぼの面積が多いと、時間に追われることが結構ありますが、嫌々やるのではなく、いろいろなことに興味を持ってやることが大切でしょうか。