野菜農家でひときわ輝く内助の功!

氏 名
年 齢
就農地

就農年次




茅原 恭子(かやはら きょうこ)

45歳
高岡市
平成16年

【自家就農】

― 現在の経営の概要を教えてください。

 夫と私と母の3人で家族経営しています。畑は総面積が50a、ハウスが14棟あります。 メインはホウレンソウで、減農薬で栽培しており、エコファーマー認定を取得しています。 あとはビーツ・カリフラワー・ズッキーニ・ルッコラ等の西洋野菜も作っています。

― 就農までの経緯を教えてください。平成16年に就農されたということですが。

 そもそもは夫の家がホウレンソウ農家をやっていまして。 最初、私達夫婦は会社勤めをしていたんですが、父が他界し、まず夫が脱サラして家業を継ぎました。 その時は特に私が就農するという話はなかったんですが、何年かして、やっぱり私も就農したほうがいいかな、と。

― 具体的にはどんな作業をされているんでしょうか?

 基本的には夫がメインで段取りしています。 土を起こして種をまいて水やりや肥料の管理をして…というのはほぼ夫がやっていて、私は主に商品の袋詰め作業をしています。

― 就農の前後で、農業に対する思いやイメージに変化がありましたか?

 やっぱり農業は大変ですが、会社勤めの時と違って、縛られていない感じがします。 例えば子どもが病気になった時、会社勤めだとなかなか休みづらいと思うんですけど、そういう点では今のほうが融通がききます。 ちょっと抜けて病院に行ってきたりとか。やっぱり家族でやっているので。

― まさに内助の功ですよね。13年もずっと野菜作りを続けてこられた理由は何でしょうか?

 もともと、作物を育てることは好きでした。 それでも就農した当初は、朝昼晩、仕事場も何から何までずっと家族と一緒なので行き詰ったこともあって。 でも今はそれが当たり前になりました。むしろ家族と一緒だからこそ、やれているのかなと思います。

― 同じ農業の仲間や、地域とのつながりなどはありますか?

 「れんげの会」に所属しています。 氷見・高岡・小矢部・射水地区の若手女性農業者の集まりなんですが、その会には6次産業化とか、いろんな方面で頑張っておられる方がたくさん参加されているんです。 そういう方にお会いしたり、研修に行って話を聞くとすごく刺激になって、私も頑張ろうという気にさせられます。

― 今後の目標や抱負、新たに取り組んでみたいことはありますか?

 西洋野菜にもっと力を入れていきたいなと思っていて。 今は多品目小ロットというか、いろんな種類を作っているけれどひとつひとつの生産量はそんなに多くないんです。 でもそれだけ品目が多いとすごく手間もかかるので、やっぱりその中で何点か伸ばしていける品目を見つけたい。 これだ!という品目に絞って、もっと効率的に売上を上げていけたらなと思っています。

― これから就農を考えている方へのメッセージやアドバイスを。

 農業で生計を立てていくのはとても厳しいことだと思いますが、家族で力を合わせれば、なんとかなるさ!の精神で。 野菜作りが好きだったら、きっと楽しい仕事だと思います。