きっかけは漁業就業支援フェア

中澤 保昭さん 氏名:中澤 保昭
年齢:33歳
就業内容:定置網漁業(新湊漁協 鷲北漁業部)

就業のきっかけは?
 以前から、漁業に就業したいとは考えていました。平成17年8月に東京で漁業就業支援フェアが開催されることを知り、妻に相談の上、まだ1才にならない子供を連れて妻と参加しました。そのフェアは全国各地の漁業の就業情報を得ることができるものでしたが、何件かの説明を聞いた上で、現在働いている鷲北漁業部で体験研修を受けさせてもらうことに決めました。その時は勤めていた会社の関係で4日間だけの体験でしたが、漁師になりたいという思いが強まった4日間でした。

なぜ漁師に?
 海が好きで、よく釣りに行っていました。以前、勤めていた会社では事務系の仕事でしたので、自然の中で体を動かして働くことに興味をもっていました。

家族の反応は?
 私自身も妻も、生まれも育ちも東京ですので、最初、相談したときには、妻はあきれていました。でも、就業する前に、富山に何度か一緒に来て、最終的にはついてきてくれました。私の両親は今も東京にいますので、「富山に行って、漁師になる」と相談したときには、大反対されました。今は、もう諦めたみたいです。

東京から富山という田舎に来ての感想は?
 今、住んでいるのは射水市の新湊という所ですが、特に「ど田舎」という感じではありませんね。市営住宅に住んでいるせいもあり「大自然の中で暮らしている」という感じでもありません。ただ、海はすぐ近くだし、車で少し行けば田んぼや山もあります。また、買い物や病院など生活環境は一応整っています。ただ、車がないと不便ですね。

漁師になって良かった?
中沢さん 正直、まだわかりません。でも、就業したのが平成18年3月ですが、3月というのはこの辺ではホタルイカ漁の時期で、その時、青白く光るホタルイカを初めて見て、感激でした。今は網を揚げるキャッチホーラーという機械の操作をさせてもらっていて、海上の網仕事の時には船の操縦もしています。少しずつですが、任せられる仕事も増えてきており、現在の仕事には充実感もあります。

つらかったことは?
 就業したてのころ、想像以上に仕事がハードなので体力的にキツかったですね。出港が午前1時半の上、ホタルイカ漁の時期は休みがないので余計につらかったです。

新規就業をめざす方にメーッセージを
 特に家族のいる方向けですが、自分だけの思いだけで決めないこと、家族とよく相談した上で決めた方がいいです。また、Iターンの方は住む地域の四季も考えること。私は最初の体験が9月だったので、冬にも体験乗船しました、もちろん妻も一緒に来て、冬の富山を経験した上で、こちらに来ることを決めました。


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