滋賀県出身だそうですね。利賀村へ来られたきっかけは?
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ええ。滋賀県で生活協同組合に勤めていました。利賀村には、平成5年に家族キャンプで訪れたのが最初で、村の環境にすっかり魅せられました。当時、琵琶湖の富栄養化の問題などで、環境問題に興味があったんです。1次産業にも関心があり、就業したいと考えていました。林業経験は殆どありませんでしたが、すぐに利賀村役場に相談し、その年の秋には利賀村森林組合の作業班に加えてもらいました。
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生活にはすぐになじめた?
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村の人たちは、演劇祭などで経験されているせいか、自然に受け入れてくれ、思ったよりすんなり入っていけましたね。滋賀の家や土地を処分し、利賀に家を建てて、妻と子供と家族3人、ここでの生活ももう10年以上ですか。作業員としての森林組合との契約は、毎年4月から12月頃までの季節雇用なので、冬期間はスキー場や役場でのアルバイトで生計を立てています。収入は、多くはないですが、まあ何とかなっていますよ。
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林業に就いて良かった?
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会社勤務の時のような、精神的なストレスはないですね。自然にかこまれての作業は、のびのびとリラックスして取り組めます。体力的には、夏場の暑さなどがかなりキツイですが、やりがいのある仕事です。自分なりに満足していますよ。
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今後の意向は?
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林業カレッジで、1年間森林管理技術者としての養成研修を受講し、この3月に修了しました。就業当時は、作業班が11もあり、人数も40名余りいたと思います。現在はかなり縮小され、1班11名だけになりましたが、後継者として林業の仕事を続けたいと考えています。ただ、就労条件が不安定なので、できたら常雇になればいいのですが…。
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新規就業をめざす方へメッセージを。
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林業をやろうする人は、自分なりの森づくりに対する想い入れがあると思います。ですが、作業班に入って、実際の作業に携わってみると、自分の思いと違うこともあります。そこはバランスをとって、柔軟に考えることが必要でしょう。徐々に周りの人に認めてもらって、自分の考えが取り入れてもらうことですね。
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