常にお客さんに必要とされたい

氏 名:鈴木 敦さん
年 齢:35歳
出身地:山梨県
就業年次:平成9年



山へ来るきっかけ、動機?
 求人情報誌で『富山の林業担い手センター』の記事をみたのがきっかけです。「林業が体験でき就業の支援をします」と載っていました。経験はありませんでしたが興味もあり、婦負森林組合さんを紹介してもらいました。3日間の体験林業の機会を得て、1ヶ月後ぐらいで就業しました。

地域・生活にすぐ馴染めた?
 最初は、地元の皆さんの方言が理解できないこともありましたね。でも、積極的に地元の行事に参加してコミュニケーションを取るようにしたので、特に苦労したという実感はありません。今では、妻の方が近所の方と私より上手に付き合っていますよ。

仕事の難しいところは?
 チェーンソー、刈払い機、鉈、鋸など、動力機械や刃物を使って作業をするので、配属当初は充分注意をして仕事をするよう、繰り返し言われました。当然ですよね。道具の扱いはもちろん、うまく木を切り倒したとしても、周囲に人がいて災害が起こる場合や自分自身が怪我をする危険もあります。林業は大変危険な現場ですから、周囲をよく見て慎重に、災害を起こさないよう作業をしています。さらに先輩からは、「メンテも大切だ」と、よく言われました。刃物が切れなかったら木を傷めますし、機械にも負担がかかり故障の原因になります。体も疲れ、悪循環になってしまいます。

林業に就業して良かった?
 最初は山を歩くのも予想以上にきつく、体力的について行けるか不安だらけで、迷っていた時もありました。しかし、家族が出来て考えが変わりました。外で食べる弁当、家へ帰っての夕食も美味しいですが、作業後の爽快感、達成感がたまりません。それと、残業がないので自分の時間や家族との時間が持てることも大変良かったと思います。

今後の抱負?
 10年を目標に頑張ってきましたが、過ぎてみるとアッと言う間でした。林業は奥が深く、まだまだ自分自身の技術を磨く必要がありますし、身に付けた技術はどんどん若い人に伝えたいと思います。現場に入れば大変危険な仕事ですので「事故を起こさない、怪我をしない」ことを常に肝に銘じて、安全第一に仕事をしたいと思います。

新規就業を目指す方へメッセージを
 私の場合、1年目は先輩を見ながら「がむしゃら」に体を動かしていたような気がします。2年目から3年目は、体も慣れて来るので、先輩方に新しい技術やコツを聞きながら、体で仕事を覚えることです。
 だから、「3年は我慢する」こと。

※鈴木さんは現在、作業班の事務長として、森林組合、各班長、若い作業員との連絡調整という責任ある役職で頑張っておられます。


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