とやまの漁業について
データで見るとやまの漁業
富山県の漁業就業者数
平成30年の就業者数は1,216人(男性1,192人、女性24人)となっており、ここ10年で20%以上減少している。年齢構成は、若手漁業者(15〜39歳)の割合が28.5%と、10年前の21.1%に比べ上昇している。
富山県沿岸における漁獲量
富山県沿岸における過去10年の平均漁獲量は、21,761tである。漁業種類別割合では、定置網漁業による漁獲が8割以上を占めている。
富山県沿岸における主要魚種の漁獲量(単位 :t)
出典:漁業・養殖業生産統計年報、富山の水産
栽培漁業とは
一般に海の魚介類は、数十万〜数千万粒の卵を産みますが、卵やふ化した仔魚・幼生は数mmと小さく、自然の海では大部分が他の生物に食べられたり、餌にめぐり合えずに死んでしまい、生き残って親となることができるのはごく一部です。そこで、生まれてからしばらくの最も生き残ることが難しい時期を人間の手で育ててから、自然の海に放流してやろうというのが栽培漁業の基本的な考え方です。海に放流したあとは、保護・管理を行い、自然の海での成長にまかせ、大きくなったものを捕獲します。
現在、富山県では、ヒラメ・クロダイ・クルマエビ・アワビの種苗(稚魚・稚貝)を生産し沿岸の地先に放流しています。さらに、新しい栽培漁業対象種として漁業者から要望の高いキジハタやアカムツの種苗生産・放流に向けた研究も行われています。