農業を始めることは、会社を興しその経営者になると言うことを意味します。農業を始める目的はいろいろあると思いますが、次のことを考えてみましょう。
・ 農業を始める目標がありますか。
今の仕事が合わないから、自然の中で暮らしたいなどの理由だけでは農業を継続してやっていくのは困難です。「私はこういう理由でこんな農業をやりたい」という目標が必要です。
・ 農業のリスクや厳しさを理解していますか。
農業は、自然を相手にする産業であり、農業を始めるには一定の投資が必要です。また、経営が軌道に乗るまでに3年から5年程度要するケースが多く、その間の生活費の確保や気象災害の発生、農産物価格の変動などによる所得の減少などもあります。これらのリスクを十分に理解した上で決断することが大切です。
・ 家族の理解と協力が得られますか。
農業をするためには農村に移住し、そこで生活していくことが必要であり、家族にとっても大問題です。そのため、配偶者は勿論、両親、子供さん等の理解と同意が得られるよう、家族でしっかり話し合いましょう。
・ 農村社会で暮らせますか。
農村には古くからの伝統やしきたりが残っており、農作業以外にも様々な行事や共同作業が行われます。地域の人たちと上手に暮らしていくためには、積極的に地域の行事や作業に参加するなど、地域社会にとけ込む努力も大切になります。
|