先輩の声

「緑の雇用研修」受講生の声

黒田 和義 さん[株式会社島田木材]

今までは、薬品会社に勤めていました。しかし、自分は生まれつき肌が弱く薬品と携わるとかぶれてしまう事も多々あり、あらたな職を探していました。健康に気をつけながら、社会において昔ながらの職種を自分の一生の仕事にしたいと思い農林漁業の一次産業を志望しました。

農林水産公社の就業フェアでは多くの農業の法人会社がありました。実は最初は、農業へ就職すると決めていました。農業・漁業は知り合いにもいたので、ある程度内容はわかっていたからです。一方、林業は全くの未知の世界でした。しかし、何故か林業に惹かれ、気がついたら島田木材で面接を行っていました。そしてあれよ、あれよと入社が決まり、初出社日に会社へ向かう時に寄ったコンビニで、たまたま自然農で野菜を作られてる方と出会いました。「農業じゃなく、林業にしたんだね、富山県は農業に関心ある人は多いけど林業に関心ある人は少ない。しかし、富山は山が良いから綺麗な水で農業もできるのだから、林業もがんばりな」と言われました。なかなか思い出深い、林業のスタートでした。

実際に林業を始めてみると、肉体労働な感じで山を登るだけでも疲れました。ですが、しばらくすれば慣れてきました。最初は山を遠くから眺めるだけでしたが、実際に山に足を踏み入れ、現場に入る事で富山の山を少しずつ理解していく事ができました。そして、林業の仕事は思っていた以上に危険であると感じました。ちょっとした、気の緩みが大事故に繋がり悲惨な目にあうわけですから、先輩方からは焦らずに慎重が大事だと、よく言われます。先輩方達は、とても良い方ばかりで、会社の平均年齢が若く、とても話しやすい方達のおかげで仕事しやすく、わからないことも気兼ねなく聞くことができて、いつも助かってます。
林業は、見逃される存在かもしれませんが、家を建てるのには木が必要、家だけではなく合板や、最近ではマキストーブ、ペレットストーブ、多くの所で必要とされてます。林業だけではなく、農業や漁業などの一次産業の未来を担う若い人がこれから多くなれば良いと思ってます。
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