田木 聡 さん[(一社)moribio 森の暮らし研究所]
林業を始めて今年で5年目に入ります。最初は雪起こしで大変だった思い出があります。
僕は耳が聞こえず、藪の中で次にどれを雪起こししたらいいか、音で仲間の位置を測ることができず上下左右、どちらへ動けばいいのか迷ったこともありました。
また、冬の利賀村の今まで体験したことのない寒さ、それも2~3m積もった雪の上で手足が凍える中、8mの枝打ち作業をしたことは忘れられない経験となりました。
特殊伐採、大径木伐採、重機作業などいろいろな作業をさせてもらって4年過ぎた今は、やりがいを感じながらこれらの作業をしています。なんせ、神様が造った自然の中で働ける、街では味わうことのできない壮大な景観がやみつきになっています。利賀の森の四季によって変わる姿は何年見ても飽きません。去年産まれてきた愛娘のためにも、怪我をせず、森に還元できるよう頑張りたいと思っています。