先輩就農者の声
先輩就農者の声
人に負けないと思う気持ちと早く正確に効率をあげていく
それが自分の信念
会社の経営概要を教えてください。
従業員は6人です。20代が3人、30代が2人、50代が1人です。作物は、米、大麦、大豆、ネギ、ニラがメインです。にしんの糀漬けなど加工品の製造・販売もしています。
就農の経緯を教えてください。
もともと消防士になろうと思っていたんです。はじめは試験までのアルバイトとして1年間働かせてもらいました。アルバイトですが、すごく頑張っていたのが伝わったのか(笑)社長から「うちに来てもらえないか」とお声がけいただき、入社を決めました。
アルバイト期間で、いろいろな技術を習得されていたのかもしれませんね。
アルバイトでも、ほぼ社員と変わらない作業をしていました。田んぼの水尻を止めに行ったり、草刈りをしにいったり。とにかく全部の工程をやらせていただいていましたね。
藤村さんにとっても、農業がしっくりきていた感覚があったのですかね。
実家も米農家で、幼いころから手伝いをしていました。なので、なんとなくわかる部分もあったんです。あと、体を動かすのが好きだったこともこの仕事に向いていたのかもしれません。仕事中、山の中で走っている鹿を見たり、沢ガニを見つけたり、江浚いをしていたらどじょうが出てきたこともありました。こういうことが、自分にとっての魅力だし楽しい環境だったというのもあります。今年で11年目を迎えますが、僕はずっと機械に乗らせてもらえなかったんです。その代わりに、今ではほとんどしないような手作業などを細かく教えてもらいました。他の社員が知らないような作業も、自分だけは知っているという感じです。基礎を十分に叩き込まれたんですよね。なので僕は機械以外のスペシャリストになれればいいなと思い仕事をしています。
この会社に入って良かったと思えることは何ですか?
師匠がいるという環境はとてもいいと思います。うちの会社は何でも手作りしちゃうんですよ。土方仕事もやれば大工仕事もやる。農業の世界にいながらも、さまざまな経験をさせてもらえるのはとてもありがたいなと思っています。デメリットは特にないですけど…コミュニケーションがうまく取れていないとスムーズに行くところもうまくいかないことがあるので、コミュニケーションは大事にしていきたいなと思っていますね。
仕事に対するモットーを教えてください。
仕事は早く正確にすることを心掛けています。また、省けるところはなるべく省いていくことも大事にしています。人に負けないと思う気持ちと、早く正確にどんどん効率をあげていくっていうのは自分が信念として常に持っていることです。
やりがいはどんな所に感じられますか?
大事な仕事を任せられることが多いのは、やりがいのひとつです。去年から、アルギットにらを作らせてもらっているのですが、それは僕から社長にお願いしてやらせてもらったことなんです。ゼロから段取りをして、ニラ組合に入り、会合にも参加し報告するといった業務もすべて行っています。今年からにらを収穫することができ、お金も入るようになったのは嬉しかったですね。
就農後に成長した部分を教えてください。
まだまだですが、結構楽しんで仕事をやっています。あと、自分が人を巻き込んで、みんなでやっていくということも以前なら考えられなかったことかもしれません。いいことは会社に積極的に取り入れていきたいです。
農業法人へ就職したいと思われている方に、メッセージをお願いします。
収量は毎年違うし生育も異なります。それを何年間か見ていたら、本当に面白くなってくるし喜びも感じられます。いろんな人との繋がりができるのもいいところです。辛いことがあっても悩みを聞いてくれる人もたくさん出会えると思います。