先輩就農者の声

先輩就農者の声

自分の圃場はどこの誰よりもきれいにしておくことで
     信用と面積拡大に繋がっていく

経営の概要を教えてください。

水稲が10ha、大豆10ha、ニンニクが10aです。

就農のきっかけは?

就農は7年前。それまで、地元の建設業で10年間働いていました。家はもともと典型的な兼業農家で、両親は働きながら田んぼをやっていたんです。まぁ20代で田んぼをやりたいとは思ってもみませんでしたがね(笑)。でもある日、入善に若い農業者がたくさんいると知ったことが、農業をやるきっかけだったかもしれません。

就農前に準備をされたことはありましたか?

農業をやると決めてから、地元の農業法人に雇ってほしいと相談に行ったんです。いずれは独立も視野に入れているとも話しました。その会社には2年半ほどいました。今でも仲良い関係で、たまに農機具を借りたりもしています。

中川さんの代では田んぼのほかに、大豆やニンニクも始められたんですね。

米の値段が下がっていることもあるし、何をやっても後発じゃないですか。今までと同じことをやっても意味がないと思ったんです。年間を通してできるのがよかったのと、人と違うものを作りたかったというのがあったんです。

これまでに苦労されたことがあれば教えてください。

やはり気候ですね。一年中天気のことばかり考えています。大豆を始めてから2、3年は異常気象もあり、全体的にダメな年でした。あと、良いものを作っても、最後に風で倒されたらもうやりきれませんよね。それと独り作業は大変という点もあります。基本一人で作業をしているので、人手が欲しいと思うこともしょっちゅうあります。でも、人を探す労力も大変なんですよ。

自家就農のメリットとデメリットを教えてください。

メリットは時間の作り方が自分次第なこと。デメリットとも繋がるのですが、農繁期でない時は子供の学校行事へも一旦休んでいけることがいいところだと思います。もちろん休んだ責任は全て自分に返ってきます(笑)。

地域との交流や人との繋がりは積極的に持っていますか?

はい。JA富山県青壮年組織協議会の副会長もやっています。みな穂農協管内には若い農業者がとても多く、自分が就農していないと知り合えなかった人ばかり。日本でもトップクラスの人数です。情報共有はもちろん、一緒に地元のイベント出店をしたりと、うちの地元は本当に恵まれた環境ですね。みんなで常に切磋琢磨していますよ。仲間意識はみんなすごく強いんじゃないかな。一人でやる仕事は限界があるけど、人と会うこと、話すことでストレスを発散させてもらっています。

中川さんの農業に対するポリシーを教えてください。

とにかく自分の圃場は、どこの誰よりもきれいにすること。これに尽きますね。田んぼを預けた人も、自分の田んぼが草だらけだと言われたくないと思いますし。あときれいにしておくことで収量が増えるというわけではないですが、信用や面積拡大に繋がることだと思っています。

今後の目標を教えてください。

今6次産業化に向けて、商品開発に取り組んでいます。一人で何かすることには限界が見えてきたのですが、他者を交えながらいろんなことをやって行きたいと思っています。まずはうちのニンニクを使ったドレッシングを商品化することが目標です。

就農したい人にメッセージをお願いします。

米の値下がりや異常気象、これまでにない出来事が起こる中ではありますが、この先辛いことばかりではないと思うんです。いつか『良かったな』と思えるように、一生懸命頑張ることが大事。農業に勝ち負けはないと思っています。自分たちが地域を守るという気持ちは、きっと良い方向に向かわせてくれるんじゃないかなとも。毎日外で働くことに楽しさや嬉しさ、自然を感じられるのが農業の魅力です。

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