先輩就農者の声

先輩就農者の声

やりたい気持ちを持ち続けることが大事
思い続けて言い続けていたら回り道も無駄ではなく繋がってくる

経営の概要を教えてください。

米が21ha大麦が8ha、里芋が60aと加工品の製造販売を行っています。

岡島さんが農業を始められたきっかけは?

農家に嫁いだのがきっかけです。以前より農家の友人の家にもよくお邪魔していたことから、農業には良いイメージしかありませんでした。その友人には大変だよーと言われたんですがね(笑)。

実際農業をやることに対しては、どんな気持ちで臨まれましたか。

もう、やる気満々でした。でも給料が出るほどの仕事もなく、余裕もない状態だったんです…。なので、しばらくはパートに出て子育てに専念していました。6年前に義弟が怪我したことがきっかけで「この先両親も動けなくなったらどうしよう。体力も自信がないし、早めに仕事を覚えないと」という気持ちが芽生え、そこから少しずつ手伝うようになりました。

農業をする上で、何か準備をしたことはありますか?

就農する前に『とやま農業未来カレッジ』で1年間勉強させてもらいました。農業全般の知識を知ることができましたし、研修では実際の作業経験も積ませてもらいました。

就農しての6年間で、大変だったことはありますか?

気候ですね。本格的に稲刈りに取り組んだのは今年からなのですが、この時期はとにかく暑くて体がなかなか慣れませんでした。その辺はやっぱり大変だなと思いました。

仕事のやりがいはどんなところに感じていますか?

6次産業として、里芋をチーズケーキに加工して販売しています。自分たちが作った作物を加工品として仕上げることに充実感を覚えています。

もともとお菓子作りが得意だったのですか?

結婚前はケーキ屋に就職していました。今は里芋を使ったパンや野菜のクッキーなども作っています。最近はあまり出せていませんが、イベントやマルシェ、直売所、道の駅などで販売しています。自分で作った消しゴムハンコでパッケージを作ってもらいました。もともと手作りが好きなんです。

自家就農のメリットとデメリットを教えてください。

農繁期以外ではありますが、自由に時間が使えるところがメリットかな。子供が急に風邪をひいたりしても対応できます。あとは、人付き合いを気にしないでいいところもメリットですね。デメリットは、自分たちだけしか頼ることができないので、とにかく手を動かさないと何も進まないところです。

今、自分で成長を感じられている部分はありますか?

本格的な代替わりはまだ1年目ですが、これまでのようにやりたいことだけやっていてはいけないと思っています。体が資本なので体調管理にも気をつかうようになりました。

農業に対するモットーを教えてください。

『オカジマ農産』のモットーは、真面目な農業。農家として地域の人やお客さんに信用される農業を目指しています。

岡島さんは、地域の農家さんたちとの交流も積極的にされていますよね。

結婚してすぐに女性農業者で構成する「れんげの会」に入ったんです。加工を始めてからは、県が主催する「畑パーティとやま」にも参加し、マルシェ出店などを行うようになりました。家で黙々と仕事をしていると家族以外との接触がないのですが、同業者が集まる会に参加することで県内にたくさん知り合いもできて本当に楽しいです。外との繋がりは、大事だと思います。

就農を考えている方へのメッセージをお願いします。

やりたいことをやるには、土台がしっかりしていないとできないと実感しています。安定した収入があって、はじめて新しいことややってみたいことができるんです。やりたいと思うことがある人は、とにかく焦らずやりたい気持ちを持ち続けることが大事。思い続けて言い続けていたら、回り道も無駄ではなく繋がってくるということをお伝えしたいです。

とやま就農ナビ公式LINEアカウント