先輩就農者の声
先輩就農者の声
自分が作る作物をしっかり考えて就農して欲しい
経営の概要は?
水稲7ha、チューリップ球根1ha、キャベツ30aとビニールハウス3棟でチューリップ切花5万本を栽培しています。
就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?
親が電気工事業の会社を経営しており、高卒後自社に就職しましたが、その1~2年後に地区に集落営農組合ができて、トラクター、田植機、コンバインのオペレーターとして農業に携わるきっかけになりました。その頃、クロッカス球根の栽培を辞める人から勧められ、知識や作業内容がわかっていたこともあり、機械や球根を引き継いだのが就農のきっかけでした。技術指導もしてもらいましたが、まさか自分が農業をするとは思いませんでした。
経営面積は、借地を含めて2haぐらいから徐々に増えて今は10haぐらいです。個人でやり始めて2~3年後には営農組合を出ました。父も農業が好きで両親に手伝ってもらいながらやっています。
就農後の感想は?
自分でやってみて農業は難しいと思いました。毎年天気が違えば収量も全然違ってくるし、天気次第で土日もないように感じたこともありました。
自分が作ったものを美味しいと言ってもらったり、チューリップが畑一面に咲いているのを見て綺麗だねとか言ってもらえると嬉しいですね。
現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?
できるだけ品質の良いものを作ることを心掛けています。また、農業は重労働な作業もあるので、機械やドローンを活用して効率アップや時間短縮を考えていきたい。機械代は掛かりますが、長い目で見たら取り入れていく必要があると思っています。
将来は規模を拡大したいと思っています。転作が多くなっているので、大豆だけではなく何か置き換わるものを作っていきたい。新たな作物として妻の勧めもあり、シャインマスカットを考えています。
これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
米価が下がってきているので、米だけではなく園芸なども含めて広い目をもって先を見据えて作物を作っていかないと、これからもっと大変になると思います。だから、自分の作る作物をしっかり考えて、年間を通して順調に収穫・出荷していけるスケジュールを考えてから、就農して欲しいと思います。