先輩就農者の声
先輩就農者の声
気になったら、現場を見て、始めたらよい
経営の概要は?
小松菜をハウス10棟で周年栽培しています。播種の間隔は、作業者の負担を考え、段まきで年間6回転しています。販売はほとんど市場出荷で一部直売りもあります。
就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?
介護関連の専門学校卒業後は介護や製造業の会社で働いていましたが、何か物足りなさを感じていました。もともと、30歳までに何かしようと思っていましたし、もっと、自分らしく仕事したいと思い就農を決意しました。小松菜に取り組むきっかけはどうせやるなら何か目新しいものをと考えていた矢先、たまたま、父の友人が小松菜を栽培しており、その家がとても立派だったこと、自分も頑張ればそんな家を持てるのではないかといった単純な理由からです。まずは、技術からということで父の友人のところで1年間研修させていただいた後、関係機関からの支援もいただいてハウスを立てることになりました。
就農後の感想は?
当地域は湿田地帯なので、ハウスの土壌条件を改善するため、たい肥を入れたり、溝を掘ったりとそれなりに苦労しました。ここ数年は豪雨にも悩まされています。収穫前の小松菜が水浸しになり、心が折れそうになることもあります。ただ、救われるのは、小松菜は栽培期間が短いのでやり直しが効くこと。そんな時は乾かして、すぐに巻きなおします。
良かったことは、地元の小学生に農業体験をさせてあげれたこと。大好きだった担任の先生が教頭先生として引率に来られ、自分の説明を涙ながらに聞いていらっしゃいました。ものを売って、喜ばれることも農業の魅力です。「ありがとう」や「美味しかった」と言われれば、やっぱり嬉しい。がんばろうという気持ちにもなります。
現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?
モットーは心と体のメンテナンス。良い時や悪い時もそうなんですけど切り替えが大事かな思います。農業は自然相手。水が浸かることもあります。
気にしていてもどうしょうもありません。
これからの目標は父の水田経営24haを含めて、上手に回してゆくことです。現在も労働力は行ったり来たりとやり取りしていますが、父の年齢もありますし、色々なことを考えて品目を選ぶべきかなと思っています。
これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
気になったらやれば良いと思います。自分もそうだったのですが、現場に足を運んで、できると思えば始めたら良いと思います。自営するのもそうですし、農業法人に務めるのもそうです。