先輩就農者の声

先輩就農者の声

好きな作物・打ち込める作物一つ見つけて、農業を楽しんで

経営の概要は?

 水稲28ha、大豆20ha、球根(グラジオラス)0.7ha、夏用切り花0.2ha、冬用チューリップ切り花5万本を栽培しています。
夫の父母含め4人の家族経営です。

就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?

 短大を卒業後オランダに留学することを決めていたので、半年だけ、北海道の観光庭園で庭の手入れや接客などを行っていました。留学中にチューリップ農家(当時球根3ha)の夫と知り合い結婚。元々、短大では園芸関係の勉強をしていたこともあり、花には親しみがありましたが、生業としての球根生産となると話は全く別。仕事のわからないわたしは夫の手元をするところから農業を始めました。

就農後の感想は?

 球根も含め水稲、大豆すべての作業・仕事を夫に教わりながら、徐々にですが、覚えていきました。この間、小さい子をベビーカーに乗せながら、球根の出荷作業をしたことなど、4人の子育てと仕事の両立には大変苦労しましたが、植物の成長と生産物、そして、それを手にするお客様の喜ぶ顔などを見ると心身ともに癒されました。チューリップをお送りしたお客様の中には、散った花びらをドライフラワーにして最後の最後まで楽しんでくれている方もいらっしゃいます。生産者としてこんなに嬉しいことはないですね。

現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?

 収穫された後の籾、大豆等の運搬作業、草刈り等畦畔管理、切り花の調整・出荷・オンラインショップなどを主に担当しています。
 体を使うことが基本なので健康であり続けることを心がけています。体力に余裕を持たせるためには、仕事をスケジュール化しておく必要があります。このため、夫婦での翌日の仕事の流れの確認は大切にしています。阿吽の呼吸まではまだ遠い道のりです。
 漸く、子供に手がかからなくなってきたこともあって、農村女性の組織活動には積極的に参加しようと心がけています。わたしの様に非農家・県外からの方もいらっしゃいますし、考え方も様々。何より皆さん活動的で元気です。農業での嬉しかった事、大変だった事を共感し合える仲間の存在は私の励みになっています。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

 植物の成長と生産物はいちから終わりまで手を掛けることによって、良くもなれば悪くもなります。その分、うまく行った時の達成感を味わえるのは農業の醍醐味だと思います。是非、好きな作物・打ち込める作物を一つでも見つけ始めてください。「好き」という気持ちは何より大きな原動力になり、辛い事も乗り越えさせてくれるはずです。

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