先輩就農者の声
先輩就農者の声
農業の可能性は無限大、覚悟をもって飛び込んでほしい
経営の概要は?
こまつなハウス8棟、水稲5ha、露地野菜20aを栽培しています。主力のこまつなに関しては柔らかくて均質な品物を安定的にスーパーに出荷しており、お客様に大変喜ばれています。
就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?
大学卒業後は不動産会社の営業をしていましたが、都会に住み続けることに疑問を感じ、結婚・出産を機に、富山へ帰ることを決意しました。元々、父母の農業を間近で見ており、脱サラをするなら農業にしようと思っていました。そして、やるからには稼げる農業をと思い、まずは農林水産公社に相談。公社の勧めもあり、とやま農業未来カレッジに1期生として入学することにしました。そこでの知識・技術面の研修もさることながら、関係者の皆様にしっかりとした指導を頂きながら何度も作成し直した就農計画が今の営農活動に活きています。漸く、就農計画が認められ、補助金・融資も使いながら新規に園芸ハウスを導入、稼げる農業の第一歩が始まりました。
就農後の感想は?
就農して実感したのは、農業は決してスマートでないこと。大変な労力と地道な努力の積み重ねです。そして、その苦労は必ずお客様に伝わり、成果として返ってきます。「おいしかった」「またほしい」「ないと困る」そんな言葉をお客様から頂くときが一番嬉しい瞬間です。
現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?
やりたいと思ったことは常に挑戦しようと心がけています。今年の夏はオクラ、カボチャ、スイカ、トウモロコシを試作・販売しました。
また、地域との関わりをもっと深めようと思い、地元の若手農家仲間と「神明を農業で盛り上げる会」を結成しました。メンバー間での情報や意見の交換はもちろん、保育園や小学校と連携して農業体験の機会を提供しています。こういった取り組みを通して、子どもたちに食や農業についてより深く理解してもらうとともに、次世代の担い手を育てていきたいと思っています。
これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
農業にはやり方が無限にあり、自由に組み立てることができます。そして、やってもやってもやり尽せない、いつまでも挑戦し続けられる奥深さがあります。半面、大変なこともいっぱいあります。
やるからには「残りの人生この道しかない」と思うくらいの覚悟を持って飛び込んでほしいと思います。道は必ず開けます。