先輩就農者の声

先輩就農者の声

やればやったぶんだけ答えてくれる農業、さあ始めよう

経営の概要は?

 母牛80頭、育成牛60頭、肥育牛100頭、牧草地16ha、作業受託85ha、放牧地5haで、和牛繁殖・肥育一貫経営を行っています。その他、自社製ローストビーフも販売しています。稲WCS、近隣の田んぼから回収した稲わらなど地元由来のエサをふんだんに使うことにより、質の高い牛肉を生産しています。

就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?

 もともと動物が好きで、大学では畜産を学びました。卒業後は一般企業に就職したものの、何かもの足りず、大好きな馬と一緒に生活するためオーストラリアへ渡航しました。そこで、カウボーイの人たちと一緒に仕事をすることとなったのが、牛との関わり第一歩です。帰国後、縁あって、和牛の凍結精液や畜産資材を扱う商社へ転職、各地へセールスに回り、和牛農家に対する理解を深め、いつか自分も和牛を育ててみたいと思うようになりました。そして、夫と出会い結婚。義父母・夫の牧場を手伝うこととなりました。

就農後の感想は?

 牧場の仕事に関しては積み重ねた経験が生きており、イメージと大きく異なることはありませんが、子育てに関しては思い悩むことはしばしばです。以前は毎月東京へセールスに出かけましたが、今はちょっと難しい。それでも、ひいきにしている肉の卸業者さんとは時折連絡を取り合い、いつ東京に行っても、出迎えていただける良好な関係を築いています。
人脈は仕事において大変重要だと思います。販売方法についても、これまでは競りで販売するという一辺倒から加工していただいたものを自ら販売できるように助けてもらったり、お肉屋さんと直接取引をしたりと新たな販路を見つけ出すことができると大変嬉しいです。これを実現するための飛び込みは労を厭わず行います。商社で培ってきたことが生かされているものと思っています。

現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?

 夫は寛容な人で、現場のことは好きにしていいよと言ってくれます。役割は牧場作業全般、人の管理、ローストビーフの販売、営業を主に担当しています。もちろん、大型の農業機械も操作します。
 今は経験豊富なスタッフが揃っており、子育ての傍ら、少し余裕をもって、牛の管理を行うことができています。今後も、皆ができるだけ働きやすい環境を維持しながら、より面白いと実感できる牧場を目ざします。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

 農業は手を掛けたら、掛けた分だけ、成果物となって、返ってくるやりがいのある仕事だと思います。また、自然という一番の強敵もいますが、それを克服した暁には、最高の気分になれます。そういった醍醐味を是非味わってください。飛び込んでください。

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