先輩就農者の声

先輩就農者の声

入ってから勉強すれば良い、新たなやりがいが見つかる

経営の概要は?

 水稲100ha・大麦20ha・大豆20haの他、露地野菜として加工用キャベツ・ネギ7ha、施設野菜としてトマト、加工品として豆腐などを生産・販売しており、30代以下の若い従業員が9割と活気に満ちた元気な職場です。

就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?

 高卒後は地元農協で広報を担当していましたが、仕事柄「食育」に関心を持つようになり、友人の誘いもあって当社に転職しました。
 農作物に対しては学問的な知識はありましたが、機械作業が大の苦手で、農業機械を使った実践作業、管理等は友人や先輩に教わりながら身に付けました。

就農後の感想は?

 農作業には農業機械が欠かせません。入社当初は機械さえ乗り回せればすべて作業がうまく行くものと錯覚していました。やって見て分かったことですが、作業には手直しがつきものです。例えば、麦をまいた後の排水対策。溝をしっかりつなぐにはスコップや鍬を使って手直しをするわけですが、これを使うため体の使い方がまったくわからず、むやみに体を動かして、腰が痛いやら指が痛いやらと動けなくなったこともしばしばありました。
 良かったことは、こうして育てた農作物が子供たちの通う学校給食で提供され、当社で作ったものだと知ってもらえたこと。食の大切さ、農業の大切さを自分の子供から、逆に聞けて、大変うれしかったことが思い出されます。

現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?

 ほ場作業全般なんでもこなします。最近は中堅どころとして、10代、20代の新入社員に「手直し」における体の使い方などを指導することが多くなってきました。心がけていることは「農作業安全」、ケガや事故の無いように1日をやり遂げることです。
 また、腰痛持ちなので、省力化に向け、「手直し」が極力少なくなるよう、常に工夫を心がけています。
 令和2年に食育インストラクターの資格を取得しましたが、最近は日々の仕事に追われ、活動が停滞気味です。色々な食物などを勉強し、講演したいですし、SNSなどを活用して何か新しいことに取り組み、もっともっと食育を深めたいと思っています。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

 農業は体がつらいこともあるけど、やりがいのある仕事です。機械作業は運転しながら、覚え、勉強してゆけば良いと思います。機械音痴の自分でさえ出来たのですから。
 あまり構える必要はありません。まずはこの世界に飛び込んでほしいと思います。そうすれば周りの人が教えてくれます。あとは、派手髪で仕事できるのは美容師、アパレル、農業だと思います。一緒に楽しく農業をやりましょう。

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