先輩就農者の声

先輩就農者の声

大地に夢を描きながら、一緒に頑張りましょう

経営の概要は?

 水稲39.1ha、大麦8.1ha、大豆16.3ha、玉ねぎ3.1ha、葉大根62aなどを栽培しています。
 水稲を中心とする主穀作や玉ねぎは高い単収と秀品率を実現しています。

就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?

 幼少期から父の後姿を見て育ちました。育苗管理、田植え、大麦の播種、大豆の収穫などを手伝っているうち、自然と、将来は農業につきたいと思い、農学部に進学しました。卒業後は、「他人の飯を食ってこい」という父の勧めもあり、農機具メーカー、普及指導員(臨任)、コンサルタント会社、コンビニ店長を経験した後、この間培った「学問」「機械」「普及」「販売・経営」等を生かすべく、父の経営する農業法人に就職しました。

就農後の感想は?

 入社当初は、新米の従業員として主穀作・桃の栽培管理、収穫の補助作業や農産物の運搬業務などに従事し、実践的な技術力を磨いてきました。その際、主穀作と園芸作の収量及び品質の向上・収益アップに対して、普及員時代の「PDCA」、コンサルタント時代の「OODA」の手法を意識的に取り入れ実践しました。
 結果として、2019年産大麦では単収が管内トップとなったことや桃の収量・品質が向上し、地元スーパーや青果市場にも出荷できるようになったこと。そして、お客さんから「甘くて美味しい」と言ってもらえる瞬間が嬉しく、農家冥利につきますし、励みともなっています。

現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?

 モットーは「適期適作で笑顔をお届けします。」です。適期適作は作物が生きやすい環境を整えることを意味します。このためには、圃場選定、資材選定、栽培計画、育苗・本田管理等において、こまめな観察と対応が必要・不可欠。そして、これを常に全力で取り組み、結果はうまくいかなくとも後悔だけは絶対しないよう心がけています。これによって、安全・安心な旬で美味しい農産物を届けられ、お客様が自然と笑顔がこぼれることを目指しています。
 今後も引き続き、収量・品質の向上に努めて行きますし、モチベーションを上げる意味でも地産・地消、地元密着型の農業に一層精進したいと思います。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

 「農業」はいくら考えても、答え・正解がわからず、一見難しいように見えますが、毎年の一つ一つの積み重ねが答えを導いてくれるものと思っています。作物は嘘をつくことはありませんし、その生育・成長は立ち止まってくれません。農業者の考えと行動で結果が映し出されます。これほど面白く、楽しく、つらい職業はないと思います。大地に夢を描きながら、生涯現役で走り続ける農業をみんなで目指して行きましょう。

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