先輩就農者の声

先輩就農者の声

核となるものを見つけ、身に着け、やり遂げよう

経営の概要は?

 柿700本、水稲70a、アスパラ6aを栽培しています。主力のあんぽ柿(三社柿)は日本一甘く、単収の高いのが特色です。昨年は9万個以上市場出荷しました。

就農のきっかけ、就農までの経緯、就農の際の準備は?

 学生時代に妻と知り合い、結婚。妻の実家に住むこととなり、地元の農協で11年間金融を担当しました。元々、義父が柿を栽培していたことや農協で働いていたこともあり、なんの抵抗もなく、特産あんぽ柿に興味を持ち、義父の園地に加え、離農者の園地を借り受け、本業として就農することを決意しました。

就農後の感想は?

 一定程度の収益を得ることには自信がありました。どうすれば、目標とする収益を上げられるかは計画性につきると思います。
 学生時は化学を専攻しており、こうすればこうなるという想像力を働かせることは好きな方でしたし、金融で培った計画づくりも今となればかなり生かされています。そんなわけで、一週間ごとの作業計画・行動予定は細かいところまで全部頭に入っています。
 良かったことは、自分で考え、自由に行動できること。こうして作ったあんぽ柿を美味しいと褒めてもらうとなおさら嬉しい。まさに、生産者冥利につきます。

現在の仕事の内容、モットー、これからの目標は?

 目標設定を大切にしています。そこをゴールとして、後は月割り・日割り計算。日割りをやってみて思った以上に仕事ができれば、さらに目標を上方修正すれば良い。アスパラの一期取りは、余剰が出た労働力をならすために導入してみたもの。
 現在、福蜜柿生産組合の役員・会計を任されています。組合では自分の様に県外・農外からの就農者もおり、若返りが図られています。生産者は10人と少ないですが、少ないからこそ年代の壁にとらわれず自由闊達な意見交換が楽しい。組合としては、今まで経験したことがない園地の若返りをやって行きたいですし、仲間も増やしてゆきたい。そして、地域特産物をもっともっと盛り上げて行きたいと思います。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

 農業は人に縛られず自由にできますが、これは簡単なことではありません。生業とするには、収入の核となる品目が絶対必要です。なければ見つけ、身に着けてゆかねばなりません。
 わたしの場合は運よく三社柿を原料としたあんぽ柿。この目標設定。そして月割り・日割りです。暑い中や寒い中、怠けていては日割りをこなせません。日々の目標を達成できそうにない時は休暇時間を削ってでも達成し続ける覚悟が必要です。

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