先輩就農者の声

先輩就農者の声

やると決めたら前へ進もう! 自分がやった分だけ自分に返ってくる!

経営の概要(作目、経営面積、特徴、セールスポイント)

 日本なし80aの専作経営で、販売(出荷)は庭先での直売50%、呉羽梨選果場への出荷50%です。労働力は、私と農繁期には4名を雇用しています。

就農のきっかけ(就農前の職業)、就農までの経緯、就農の際の準備

 就農は37歳で、それまでは運送会社に勤務していました。就農のきっかけは、富山営業所に転勤となり、同僚の実家の梨園を手伝っていた際に、近隣の梨農家が高齢化でやめていく状況を憂い、「愛着のわいてきた富山に残りたい」「梨園を経営したい」との思いが強くなり、制度資金等を活用して就農に結びつきました。

就農後の感想(思い・イメージの変化、印象深かったこと、良かったこと、嬉しかったこと)

 就農してからも苦労は多いのですが、会社勤務より精神的なゆとりがあります。農作業は自分のペースでやることができますが、一方で、怠けると遅れ作業になり、良い梨が栽培できません。すべて、自分に跳ね返ってきます。農業は、自分がやった分だけ自分に返り、一生懸命やれば良い結果も得られます。
 また、自分の作った梨を「美味しかった」と言われたときの喜びはひとしおです。今年も入院中の高齢の方が、「やっとの思いで操作しネット購入できた私の梨を、手術前日に食べてとてもおいしかった」との連絡をもらった時は、自分自身も嬉しくなり、やりがいも感じました。

現在の仕事の内容、モットー(心がけている事柄)、これからの目標(新たに取り組んでみたいこと等)

 お客様に喜んでもらえることが何よりの喜びであり、これからも高品質で美味しい梨をお客様へ提供したいので、品質の悪い梨は絶対に販売しないよう心がけています。
 今後は、梨以外の新たな品目にも興味があり、梨とのセット販売できる果樹を模索しています。直売所に掲げるのぼり旗も「関梨(・)園」ではなく「関果樹(・・)園」としているのは、将来を見据え、お客様にとって魅力ある果物を提供したいとの思いからです。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイス

 新規就農は簡単ではないので、厳しい世界に飛び込む気構えが必要です。また、栽培技術の習得も不十分な初期段階では新たな技術には安易に取り組まない方がいいと思います。
 農業をやると決めたら、後ろを振り返らずに前へ突き進むことが大切です。また、その際には何か一つでいいから「これだけはやり遂げたい」と心に秘めて取り組んでください。自分がやった分だけ自分に返ってきますよ!

とやま就農ナビ公式LINEアカウント