先輩就農者の声

先輩就農者の声

農家はみんな仲間、困ったときは仲間に相談!

経営の概要(作目、経営面積、特徴、セールスポイント)

 経営面積は、水稲 250a、海藻アルギットにら 32a、カブ 20a、サツマイモ 10a、馬鈴薯 10a、冬場の育苗ハウスでホウレンソウ 2aで、加工品として「かぶら寿司」も生産しています。

就農のきっかけ(就農前の職業)、就農までの経緯、就農の際の準備

 就農前は、一般の会社に勤めており、農業経験ゼロのど素人でした。農業を始めるきっかけは、父が新たに「海藻アルギットにら」を作付けたことと、私が会社を退職したことが偶然にも同時期だったことです。農業には興味はありませんでしたが、「海藻アルギット農業」は他の栽培方法と差別化ができ、作物のポテンシャルを最大限に引き出せるため、さらなる可能性や面白みを感じました。

就農後の感想(思い・イメージの変化、印象深かったこと、良かったこと、嬉しかったこと)

 就農したての頃は、何もわからず栽培マニュアルを見ながらの作業でした。今では、労力のかかる「海藻アルギットにら」の出荷・選別を近所の方が手伝ってくれたお陰で順調に面積拡大が進み大変感謝しています。
 私が育てている作物は、1年に1作しか出来ない作物なので、毎年、発見と失敗を繰り返していますが、悪天候にめげず新たな対策を講じています。

現在の仕事の内容、モットー(心がけている事柄)、これからの目標(新たに取り組んでみたいこと等)

 現在は、JAとなみ野アルギットにら出荷組合長をさせていただけるまでになり、優れた味・品質を県内外に広めるため、栽培技術の向上はもとよりメディアへのPRも心掛けています。最近は、資材高騰のため一部の農家間では減肥が騒がれていますが、こんな時こそ作物のポテンシャルを引き出す有機物を施し、「元気な土づくり」の実践が高品質生産に繋がると確信しています。
 また、今年から代表者が急逝された地元加工グループの「かぶら寿司」生産を継承しましたが、「以前と同じ味だったよ」と言われるよう『味の引継ぎ』に向け頑張っています。
 今後は、経営の安定化を図るため、新規作物の導入などにより年間を通して作業ができる体制作りを実現し、「もうかる農業」、「地域を盛り上げる」ことが目標です。

これから就農する(就農を考えている)方へのメッセージ・アドバイス

 就農したら先ずは仲間づくり、仲間が多い環境こそ長く続ける秘訣だと思います。失敗した時にも、相談できる仲間や先輩から解決策を教えてもらい、次の栽培につながると思います。

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