先輩就農者の声

先輩就農者の声

挑戦と試行錯誤、だからやりがいがある。

現在の経営の概要を教えてください。

 父と母、私の3人で家族経営しています。作物は水稲が15ha。チューリップ球根が5ha、15~20品種ほど栽培しています。他、大カブ70a、アスパラ15a、サトイモ10aほどを生産しています。

もともとご実家が農業をされていた?

 私じゃなくて、妻の実家なんです。私は婿で。もともとこの家の娘と付き合っていて、その頃ちょうど転職を考えていて。次の仕事が決まるまで、とりあえずここでアルバイトでも…っていうところから始まって、そのうちに彼女と結婚することになって。そのまま就農しました。

就農の前後で、農業に対しての思いやイメージに何か変化はありましたか?

 正直あまり深く考えずに、まあ仕事なんて何しても大変なものは大変だし、なるようにしかならないから、くらいの気持ちで就農したんです。
 でも実際やってみたら、思ったよりも楽しかったですね。やっぱり自分で作ったものを売る仕事なので。会社で決められた事をするのではなくて、自分で考えてやるという感じ。そういう点はやりがいがあるし、楽しいです。

家族経営であることで、良い面悪い面などありましたら。

 良い面はやっぱり、自分の家なので融通をきかせられる。昼にちょっと子どもの面倒を見たりもできます。子どもの成長を一番近くで見届けることができるのは嬉しいですね。
 悪い面は、私は婿なので、時々ぎくしゃくすることもあったり(笑)。まあでも、いつでも家族一緒にいられるということは、やはり幸せですね。

一年の仕事の流れを教えてください。

 3月の中頃、雪が解けた頃から、チューリップの病気を予防するために定期的に葉の消毒をします。4月末にチューリップの花が咲くのでその花を摘んで、その後田植え。6月には球根の掘り取りが始まって、7月に出荷。8月は秋に植える球根のサイズ選別をして、9月は選別した球根ををネット詰めする作業。並行して稲刈りとサトイモの収穫もあります。その後球根の植え付け、11月中頃からカブを始めて。冬はアスパラ。
 要はチューリップの合間に他のものをやっている感じですね。チューリップの作業が忙しいので、水稲に関しては農協さんに協力していただいている部分も多いです。

生産物はどのように販売していますか?

 チューリップ球根は、砺波の球根組合に出荷しています。サトイモは福野の直売所に。米は農協です。アスパラも農協を通して市場に。大カブはかぶら寿司のお店と契約しているので、そこに出しています。

今後の目標や抱負、新たに取り組んでみたいことはありますか?

 チューリップが年間通してすごく手がかかるので、できるだけ違う作物も開拓していきたいなというのがあります。
 最初この家では、水稲とチューリップだけを作っていたんです。そこに私が就農して、自分でも違うもの、新しいものを作ってみたいなと思うようになって、野菜の生産を始めました。今サトイモが2年目、アスパラ2年目、大カブが5、6年目くらいです。

これから就農を考えている方へのメッセージやアドバイスを。

 うーん。結局何でもやってみないとわからないと思うので、何とも言えないですね。私自身まだ試行錯誤の日々です。ひとつずつやってみて、もし駄目だったら次から直していく。その繰り返しなので。ただ私は、就農してよかったと思っていますよ。