分収造林の契約期間(伐期)は、当初契約では植栽するスギの品種や地域等により、45〜55年間に設定していましたが、平成16年度から契約期間を順次80年間に変更することをお願いしています。
これは、伐期を長期化し、2〜3回の抜き切りを実施することにより、針広混交林化さらには広葉樹林化を進めます。これにより、土地所有者の皆様には、抜き切りによる分収金を交付するとともに、契約期間満了後の再造林の負担の軽減を図ります。
植栽後50年以降も、10〜15年間に1回の割合で利用間伐(抜き切り)をします。
林齢50年以降から間伐効果により、天然下種更新による天然樹木の育成を促進し、下層植生を増やし、針広混交林として長期間維持します。
最終伐採は、残った人工林を対象とし、伐採後も成育した広葉樹により裸地化しないような施業を目標とします。
積雪地帯の初期成長の欠点(根曲がり)が修正され、木材の質的向上が図れます。また、間伐を含めた総収穫量が増加する反面、施業経費の縮減が図られることから、収益増が期待できます。
針広混交林として育て、長期間維持することで森林の持つ公益的機能を持続的に発揮できます。