保全活動地区紹介

富山市(旧山田村) 赤目谷(あかめだに)

「かかしコンテスト」と「農作業体験活動」による地域の活性化

やまだのかかしコンテスト

田植え

市町村名
富山市(旧山田村)
地域振興立法指定状況
山村振興、特定農山村、過疎地域
地区名
赤目谷
集落活動の団体名と代表者名
赤目谷棚田保全実行委員会 村上伸治
集落数
1集落
農家戸数
11戸
水田面積
11.7ha
地区の標高
300m
水源
湯谷川(二ケ村用水)、西谷川など
営農方式
個別(一部機械共同利用)
地区の現況
 赤目谷集落は、富山市の南西部に位置する標高約300mほどの豊かな自然に囲まれた丘陵地帯にあり、牛岳温泉スキー場に向かう道沿いに連なる全戸11軒の小さな集落である。周辺には、「牛岳温泉健康センター」をはじめ、「牛岳温泉スキー場」や「富山市野外教育活動センター・子どもの村」などの施設が集積しており、多くの観光客が訪れている。
 本地区の農地面積は約12haであり、ほ場整備が完了しているものの、一筆当たりの面積が10a前後の小さな区画と畦畔率40%の急傾斜地となっていることから、維持管理に多大な労力を強いられている。また近年、過疎・高齢化に伴う後継者不足により、営農を継続できない農家が出てきているが、集落協議により当該農地を全員で管理しており、集落の結束が強い。
地区の活動状況
 地区の棚田において、小学生を対象とした田植え・稲刈り体験を実施しているほか、8月中旬から下旬にかけて、かかしコンテストを開催するなど、棚田の魅力や役割(洪水防止、水源の涵養など)を広く普及・啓発するとともに、地域住民と都市住民との交流により地域の活性化を図っている。