保全活動地区紹介
富山市(旧山田村) 中村(なかむら)
時代を担う子供たちに
棚田(地域)のすばらしさを体験してもらおう
- 市町村名
- 富山市(旧山田村)
- 地域振興立法指定状況
- 山村振興、特定農山村
- 地区名
- 中村
- 集落活動の団体名と代表者名
- 中村棚田保全実行委員会 役川一雄
- 集落数
- 1集落
- 農家戸数
- 23戸
- 水田面積
- 14.8ha
- 地区の標高
- 120m~400m
- 水源
- 湯谷川
- 営農方式
- 集落営農
- 地区の現況
- 本地区は山田村のほぼ中心に位置し、地区内を流れる山田川と湯谷川のせせらぎの音に心癒される農山村地域である。4つの団地に分散した水田は、ほ場整備済とは言うものの1枚平均10a弱の田んぼが連なっており、春にはカタクリの可憐な花が、秋には燃えるような彼岸花が畦畔を赤く染める棚田地域である。
- 地区の活動状況
- 棚田地域の活性化のためには、まず次代を担う子供達に地域を理解してもらおうということで、山田小学校と提携して5年生を対象に、春は田植え作業体験、秋は稲刈り作業体験を実施した。また、友好都市提携を締結している大阪府や兵庫県の都市の子供達と村の子供達との交流により、本地区の全ての水田の水源である湯谷川・湯谷川ダムでの「棚田の水探検会」を実施し、沢遊びやダムでの魚放流を通して棚田地域への理解を深めてもらった。
春と秋には「花の街道づくり」として、地区住民総出でプランターに花を植栽して地区内道路沿いに並べ、美しい景観づくりに努めている。冬には、地区内の水田で収穫したそばを利用した「親子そば打ち体験会」を実施し、手打ちの美味しいざるそばを試食した。
このような活動を通して、農家・非農家を含めた地区住民は棚田地域のすばらしさを再認識し、これからも自分達の手で地域を活性化しようという意欲に燃えている。