保全活動地区紹介
南砺市(旧平村) 梨谷・大島(なしたに・おおしま)
耕作放棄地を活用した「五箇山かぶら」の復活・ブランド化
- 市町村名
- 南砺市(旧平村)
- 地域振興立法指定状況
- 山村振興、特定農山村、過疎地域
- 地区名
- 梨谷・大島地区
- 集落活動の団体名と代表者名
- 『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会 奥野達夫
- 集落数
- 2集落
- 農家戸数
- 11戸
- 水田面積
- 32ha
- 地区の標高
- 620m
- 水源
- 営農方式
- 農業公社受託
- 地区の現況
- 本地区は、山間地域である南砺市平地域の中でも、さらに山間地に位置し、近隣には「たいらスキー場」がある。そして、とりわけ梨谷地区では離村により遊休化している農地が存在することから、そのような農地の有効活用が課題となっていた。
- 地区の活動状況
- 五箇山で古より栽培されてきた「五箇山かぶら」は、栽培が容易で加工に適した「飛騨紅」等の他の品種の生産が主流になったことから、絶滅の危機に瀕していた。一方で「五箇山かぶら」は連作障害をおこしやすいため、毎年異なった場所で育てる必要があった。
このため、本地区では他の品種との交配を避けつつ、ローテーションを考慮した耕作放棄地の復旧を行うことにより、伝統野菜である「五箇山かぶら」の収穫作業体験や収穫物の調理体験、報恩講御膳体験という一貫体験を通して、食育の推進とともに当地の魅力の発信、都市と農村の交流活動を展開している。